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備忘録を兼ねてピアノトリオ編曲とmixの手順

ピアノのソロ音源をダブルベースとドラムを合わせてトリオにして欲しいという依頼でした。logicを利用してmixを行ったので手順を残しておきます。

 

1.ベースのmidi打ち込み

これに合わせて練習をしたり録音をしたりするのであまり適当だと困る。必要に応じてクオンタイズ。

 

2.ベースの録音 (複数トラックを録音しテイクフォルダ作成)

ピッチは簡単にあとで直せるので、アタックとリズム、音質にこだわる。

 

3.ドラムの打ち込み (BFD)

基本的にクオンタイズしてあとで調節。ベロシティも意図しない限りは統一。

 

4.ドラムの音色の設定(BFD)

BFD側のヒューマナイズ設定(amb)はデフォルトがオンなのでオフにする。後にlogic側で設定するため、エフェクトもほとんど切って良い。

 

5.ドラムのmidi情報を分離してバウンス

バウンスしてしまうとmidiに戻れないために、ここまでのプロジェクトを別名で保存しておくか、ドラムのmidiファイルだけ書き出しておくこと。

 

6.ドラムのリージョン一つ一つにEQとリバーブとコンプを設定

バーブをかけると気持ち悪いのでキックの中音域はガッツリカットしてアタック音を弱くした。スネアとハイハットも好みに応じて気持ち良い音域を上げて必要ない音域をカット。

 

7.ドラムのリージョンをまとめて適当なbusに送る

 

8.ドラムがまとまっているbusにリバーブとEQ、コンプを設定

ドラムだけアーバンな響きで、という依頼だったのでドラム全体にリバーブをさらに重ねた。ついでにEQでドラム全体を微調整。

 

9.ベースとピアノにeffectをかける

EQでピアノの高音域を上げて抜けをよくした。ベースはエフェクトをかけすぎるとよくわからない音になるので諸々を薄くかけたくらい。

 

9.ドラムのbus、ベース、ピアノをまとめて新たなbusに送る

 

10.作成したbusで全体の音をざっくりまとめる

オートメーション設定前に大体の音量とEQ、リバーブの設定。logicで聴くだけだと聴こえ方がよくわからないのでバウンスしてitunesで聴いてみたりスマホで聴いてみたり。

 

11.オートメーションの設定

相対オートメーションを利用して音量を調節しようとしたがうまくいかず、必要な場合は、オートメーションを作成した後に各EQにて音量調節を行った。(ご教授いただければ幸いです。)

 

12.ベースのアタックの修正

ベースのアタックを小さくするベースが下手なため、アタックの音をオートメーションで下げた。

波形が大きいところがアタックなのでそこを下げてそこじゃないところを上げた。聴きながらやっていたら時間がかかるのでいったんざっくり設定してから聴いて不自然なところを修正した。

 

13.ベースのピッチ修正

ベースが下手なため、ピット修正を行った。FlexPitchを利用したが、テイクフォルダのままだとうまくいかず(そういうものでしょうか?)テイクファイルを一つにまとめて結合した。

いったん全てのピッチをFlexPitchの正しいピッチに直し、不自然に聞こえるところを修正した。

 

14.全体の調整

各EQ、リバーブ、ボリューム、全体のEQ、コンプなどを調整し、いい感じの音にする。ここでもバウンスしてスマホで聴いて〜などを繰り返した。デバイス、UIが違うと聴こえ方が違うので難しい。

 

15.完成

突き詰めれば色々できるが、まぁこんなものでしょというところで終了。